Año dual España-Japón

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映画

活弁:無声映画の活動弁士

2014年6月8日

ア・コルーニャ:(S8) Mostra de Cinema Periférico, Teatro Rosalía de Castro 6月4日20時30分より
バルセロナ:Filmoteca de Catalunya 6月6日19時30分より
マドリード:Filmoteca Española 6月8日19時30分より

「活弁」とは「活動弁士」の略で、無声映画にナレーションをつけて解説するものです。映画がはじめて日本にもたらされた19世紀末、音声がなくて短い当時の無声映画に飽き足らない観客に映画の内容をおもしろく、わかりやすく伝えるために解説をつけたことから始まりました。

「活弁」は、映画の筋を解説するだけでなく、様々な登場人物の声色を演じわけ、効果音を出すなどして、単なる映画の添え物ではない、独自のジャンルを確立しました。日本には、平曲や義太夫節、講談など物語に節をつけて語る語り物と呼ばれる長い伝統があり、「活弁」は無声映画という新しく輸入された文化を、当時の人が楽しめるように日本の状況に適応させたもの、最先端技術と伝統文化を融合させたもの、と言えるかもしれません。

その後トーキーの時代になり、「活弁」は衰退していきますが、日本には今日でも無声映画を愛する人々に支持され活動している「活動弁士」が多くいます。

坂本頼光は活弁のほかにアニメ制作や声優としても活躍する注目の活動弁士です。湯浅ジョウイチのギター・三味線の伴奏でお楽しみください。

上演の前にはマドリード自治大学 のニエベス・モレノさんによる「活動弁士」の歴史についての講演もあります。あわせてお楽しみに。

演目;子宝騒動 1935 斎藤寅次郎監督(バルセロナ、マドリードのみ)

御誂次郎吉格子 1931 伊藤大輔監督

上演日程:

ア・コルーニャ 6月4日(水) 20:30~ 於○○
バルセロナ 6月6日(金) 19:00 ~ 於フィルモテカ・カタルーニャ
マドリード 6月8日(日) 19:00~ 於フィルモテカ・エスパニョーラ

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