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レクチャー・デモンストレーション

ステレオ・タイプへの挑戦:知っているようで知らない日本文化

国際交流基金マドリード日本文化センターでは、日西交流400周年を記念し て、海外でよく知られている「Samurai」「Ninja」「Geisha」などのステレオ ・タイプをあえて取り上げ、ステレオ・タイプによって作り上げられたイメ ージと実際の姿とを両サイドから検証する講演会シリーズを開催する。 マドリード, バルセロナ

1.日本刀の美:現代に生きるサムライの魂(仮題) 2014年7月マドリードほかで実施

7月~9月にマドリードで開催する「エヴァンゲリヲンと日本刀」展にあわせて、備前長船刀剣博物館学芸員植野哲也さん、刀工の川崎晶平(かわさきあきひら)さんをおまねきして、日本刀についての講演会と「銘切」のデモンストレーションを行います。

日本刀はもちろん武器として使われたものですが、古くから「武士の魂」ともいわれるように美術品としての価値も認められており、現代にも正宗などの優れた古刀の美を目標に美術工芸品としての作刀を続ける刀匠たちがいます。川崎さんは、平成15年文化庁長官賞、平成22、23,25年経済産業大臣賞を受賞するなど当代に活躍する刀匠のひとりです。

備前長船刀剣博物館植野学芸員に、日本刀の歴史や特徴、鑑賞のポイント、などについて幅広くお話しいただいた後、川崎さんに「銘切」のデモンストレーションをしていただきます。奮ってご参加ください。

2.忍びのもの:忍者と忍術の実像(仮題) 2014年11月バレンシア他で実施予定

忍びのもの=忍者は、日本の歴史、とくに戦国時代(15世紀後半から16世紀)に登場し、その実態は謎のベールに包まれてきました。一方で、小説や講談といった日本の文化のなかで、そして、近年では世界中で読まれているナルトなどのマンガで取り上げられ、様々な忍者像、忍術像が作られ流布してきました。

忍者と忍術の2大中心地「伊賀」、「甲賀」に近い三重大学は、甲賀流忍術の宗家の川上仁一氏を特任教員としてお招きし、忍者および忍術を日本及び世界の文化として研究するプロジェクトを推進しています。忍者と忍術の実像をあきらかにし、正しい知識を普及する同プロジェクトと協力し、三重大学の先生による忍者と忍術の歴史についての講演会と、忍術の精神を現代に受け継いでいる川上仁一氏によるデモンストレーション、ワークショップを行います。実施に先立って忍者と忍術についてのクイズをウエッブ上で出題します。答えあわせは会場で行いますので奮って参加し、ご自身の忍者・忍術に関する知識を試してみてください。

3.日本文化の砦~京都花街 芸妓・舞妓の世界~ 2015年3月 マドリード他で実施予定

芸妓・舞妓の世界には、日本ならではの四季を愛でる美の世界、伝統芸能、礼儀作法が今も生きています。舞妓さん、芸妓さんは、政財界はもちろん、国賓を接待する場面も有りうるので、一般的にもたれているイメージとは違い、長い厳しい修行によって、着物の着付けはもちろん日本の伝統的な芸事(舞、三味線、お囃子など)、礼儀作法を身につけたもてなしのプロフェッショナルです。 芸事や礼儀作法、気配りなどを身につけたその中身と、着物、帯、簪から履物に至るまで京都の一流の職人の手作りで作られたその装いが相まって、舞妓さん、芸妓さんはさながら歩く芸術品のようです。

京都花街の世界は、舞妓さん、芸妓さんだけでなく、舞妓さん、芸妓さんを育て、売り出す置屋さん、着物や帯を作る職人さん、お座敷を取り仕切るお茶屋さん、舞妓や芸妓をサポートし、お座敷に呼ぶ旦那衆、これらすべての人が力をあわせて守ってきた総合的な伝統文化といえるでしょう。

長年にわたって京都花街を取材し、多くの著作がある作家で写真家の相原恭子さんをお招きし、奥深い京都花街の世界を紹介する講演会を実施します。

講演会に先立って舞妓さん、芸妓さんに関するクイズをウエッブ上で出題します。答えあわせは会場で行いますので奮って参加し、ご自身の花街に関する知識を試してみてください。

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